装具(コルセット)療法のカラクリ検証

側わん症の検診であいにく湾曲が25度以上進んでおり
医師から側わん症矯正用の装具(コルセット)を付けるよう指示されたとき

大概の患者さんや親は装具(コルセット)がどんな仕組みによって
どんな効果があるかなどはほとんど理解できずに
ただ装具をつけてこれから暮らす姿を想像してショックで
頭真っ白の状態になるのではないでしょうか?

装具(コルセット)の説明で「この装具は3点支持の原理で装具の仕組み
矯正を行っています。」などと言われることもあり
はっきりいってよくわからないと思います。

しかし中度まで曲がってしまった側弯症の湾曲を防ぎ
できるだけ手術にならないようにするためには
装具はとても重要である意味一番効果のある方法です。

ですからその装具の湾曲矯正の仕組みをしっかり知り
理解することはとても大切で今後の効果に違いがでてくる
可能性もあります。

ここでは簡単に装具の側弯症に対する矯正の仕組み
その原理つまりカラクリを調べたので是非参考にして
欲しいと思います。


実は装具にはさまざまな種類とタイプがあり
日本の場合、大学病院によっても多少違いがあるのですが
その大きな違いは背骨の湾曲のどの位置を矯正するかの違いで
矯正の原理や仕組み自体はどれも基本的に同じです。

一般的に使われているボストン式の装具(コルセット)は
骨盤と胸上部の2点を支えとして、湾曲した背骨を横から押し戻す点を含めた
3点支持の原理で矯正を行います。

例えば長年使って曲がってしまった物干し竿を真っ直ぐにするのに
どうすればよいでしょうか?
物干し竿の両端をしっかり固定して、曲がっている突出した頂点に
重しをかけて治すと思います。 つまり3点支持の原理とは
この物干し竿のように3つの支点にチカラを加えて
湾曲を矯正することです。

側弯症装具の原理

ところが背骨の変形を矯正し真っ直ぐにするためには
頭や肩などの上半身の重さを装具で支え
押し返さないといけないわけで、それなりに強い力がないと
背骨を真っ直ぐに矯正することはできないわけです。

また装具は背骨を真っ直ぐ上に伸ばす働きもするため
装具は硬い金属やプラスチックで出来ており
きつくしめて初めて本来の効果を発揮します。

特に日常生活に影響させないよう工夫された
肌の露出度を大きくした短いデザインの装具は
矯正を与える支点の面積が少ないので
その分強い圧迫をしなけれな本来の効果が表れません。

側弯症の背骨の変形はただ横に湾曲しているのではなく
螺旋階段のようにねじれて曲がっているわけで、
そのネジレの度合いによっては装具も大きなもので
ネジレを押し戻すようにしないと上手く矯正できないわけです。

ですから一つ一つの装具は患者さんの湾曲の位置や角度、
骨の硬さや柔軟性、そしてネジレの度合いによって計算され
医師や装具技師の経験と判断により
患者さんに一番効果的なものとして造られるわけです。

このように装具は実際のところ一つ一つ患者さんに合わせて
作られるので同じものは一つもありません。
ですから装具ができた時には装具技師や医師に
その装具があなたの背骨に矯正を与える支点の場所を聞き
その支点がしっかりあなたの体に固定されているか確認しながら
装着するようにしてください。

日本において医者と患者さんの関係はどちらかと言うと
医者任せの治療が多く、患者さんはよくわからないまま
ただ医師の指示に従っている方が多くいますが
あくまでも本当の治療をするのは患者のあなた自身なのです。

装具を上手に利用して効果を出すためにも
装具の原理をしっかり理解し、あなたように造られた装具の仕組みを
理解して使用することをおすすめします。

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