経過観察に対する誤解とは?

自分が脊椎側弯症だと知り心配になって
医者に診てもらいに行ったとき

自分の背骨があきらかに湾曲しているのに
「しばらく様子をみて進行をチェックしましょう」
というだけで何の特効薬や今すぐできる対策も
してくれない医者に不満をもったことはないでしょうか?

ある程度湾曲の進行が進むと装具などの対策を
してくれますが、まだそこまで進行していないときでも
やはり何か湾曲を抑える対策をしたいと考えるのが
普通だと思います。

それなのに医者が何もせず、ただ経過観察という
定期的に診て進行をチェックするだけなのは
やはり理由があるわけです。

この経過観察をするというのは実は今後の
あなたの側弯症の湾曲の進行の予想と
今後の治療方針を決定するために大切なことなのです。

以前の記事で説明したように
実は側弯症の進行度にはいろいろなタイプがあります。
その中で80%以上の側弯症の方にみられるのが
湾曲が30度もいかずに自然に止まるものです。
中には湾曲が自然に改善してしまう人もいます。

つまり側弯症の80%以上の人は実は治療をする必要が
ないのです。

ただし問題はもしあなたがその他20%に含まれる
側弯症が体の成長とともに進行するタイプのものであった場合です。

もしあなたの側弯症が進行性のものであった場合
成長とともに湾曲は悪化し、へたをすると極度の湾曲を
おこしてしまい手術が必要になるかもしれないわけです。

残念ながら今のところ、初期の段階であなたの側弯症が
自然に治る無害なものか進行性のものかを
判断することはできません。

そのため医者は経過観察をして様子を見ながら
あなたの側弯症が進行性のものかどうかチェックし
その後の治療法を決定しなければならないわけです。

極度の進行性の側弯症では診断が遅れると
体の歪みと見た目の悪さだけでなく
肺と心臓が胸の形の変形によって圧迫をうけ
呼吸不全を起こしたり、腰や背中の痛みなどを
おこして生活に支障をきたしてしまいます。

側弯症と診断されて不安なことはわかりますが
医者は手術しなければならないその極度の側弯症かどうかを
判断するために経過観察をさせているわけです。

つまり同じ側弯症と言えど、自然に治るものから
極度の進行性のものまであるわけで
それを正しく診断するために経過観察は絶対に
必要なわけです。

個人々々によって成長速度や伸びる時期が違うように
同じ年齢、同じ湾曲の度数であっても
湾曲の進む速度や進行のしかたは個人差があり
一回だけの検診であなたの側弯症のタイプを判断することはできません。

ですから3ヶ月から6ヶ月に一回、医者の指示に従い
定期的にレントゲン撮影をし診断してもらうことが必要です。

側弯症の80%を占める自然に治るタイプの側弯症は
骨格の成長がとまる18歳まえに進行が止まるので
経過観察も18歳ぐらいまでを目安に続け診断します。

しかしこの時すでに湾曲が40度ぐらいまで進んでいる場合は
その後も進行する可能性があるので成人してからも
医者の指示に従い定期的に経過観察をする必要があります。

いくつかの民間療法家や良識のない整体家の中で
医者は無能でなにもしてくれないと経過観察を否定する人が
いますが、経過観察は手術が必要かもしれない側弯症の人を
すぐ発見し治療するために絶対に必要なものです。

発見が遅れ手遅れになると手術の効果が高い適齢期を逃してしまい
特に呼吸不全などの症状を起こしてしまうともう手術はできません。
こんなことにならないように定期的経過観察をしっかり続けるよう
お勧めします。

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