年齢と角度別治療法の流れ

経過観察を受けている側湾症の患者さんやその親御さんは
いつまで経過観察の通院が続くのか
いつまで装具(コルセット)を着けなくてはいけないのか
など不安に思われるかと思います。

ここでは簡単に年齢とコブ角による側湾症の治療の流れを
順を追って説明したいと思います。



特発性側湾症とは痛みも自覚症状もないものなので
湾曲が重度の40度以上にならない限り、
特に生活に支障をきたしたりしません。


ですから一般的な医者の治療法としてはまず保存療法として
コブ角が25度以下の軽度の特発性側湾症の患者には
湾曲の進行の度合いをチェックするための定期健診だけ
25~40度ぐらいの患者さんには装具(コルセット)の着用をさせて
湾曲の進行を遅らせる治療法をします。

ほとんどの特発性側湾症は骨が成長する成長期に湾曲が進行し
骨が成熟して成長が止まると、側湾症の湾曲も止まります。
ですから成長が止まる16~17歳ぐらいになるまで
湾曲の進行がゆっくりでコブ角も40度以下で止まった場合には、
今後湾曲が進行する確率は低いので経過観察も打ち切られ
装具も2年ほどかけて様子を見ながら徐々にはずして治療は終了します。

ですから成長期が終っていない20歳以下の患者さんに対しては
経過観察として定期的に湾曲の進行の具合をはかり様子を見ます。
特に成長期盛りの9~13歳ぐらいの女性は経過観察を頻繁にし
3~6ヶ月毎に湾曲の角度の進行のスピードをチェックします。

稀にみられる3歳以下の子供に発症する乳幼児期側湾症や
3~9歳の間に見られる学童期側湾症の患者さんなどは
幼いころから経過観察を始め定期的に病院に通い、
成長が完全に止まる17歳ぐらいになるまで
装具をつけたりして続けなくてはいけないので
比較的軽い側湾症と言えどその患者である子供や
親に与える精神的なストレスは相当なものになります。

中度の側湾症(コブ角25~45度)の患者さんは
装具(コルセット)により積極的に湾曲の進行を矯正するのですが
側湾症と診断された患者さんの1000人に一人ぐらいは
湾曲が悪化し45度を超える重度の側湾症になってしまいます。

成人を迎える前に40度を超えてしまった患者さんは
今後湾曲が更に悪化する確率が90%以上あるので
医者は手術を最善策として更に様子を診ます。
特に小児期に湾曲が50度を超えてしまった場合はほぼ100%
湾曲の悪化が続くので医者はすぐに手術を勧め
それ以上湾曲が悪化するのを止めることを考えます。

成人後に発見された側湾症に関しては例え50度の側弯であっても
すぐには手術はせず、進行がまだ続いているのか、
またはそれに痛みなどの症状がともなうかなど
他の要素を考慮して手術が必要と確認されたときだけ
手術に踏み切ります。

手術に関しては後で詳しく述べてみたいと思いますが
とりあえず側湾症の治療は成人になるまでが一番大切だと
覚えておいてください。

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