側弯症は便秘も起こすのでしょうか?

海外では側弯症と同時に便秘になる方もたくさんおられ、
今まで側弯症と便秘の関係について、いろいろと質問がされてきました。

今回私によせられたコメントにも便秘について語られていましたので
すこし側弯症と便秘の関係について考えたいと思います。



何人かの患者さんの間では側弯症と診断されてから
その後便秘にも悩まされる方がたくさんおり、
側弯症が原因で便秘が起こっているに違いないと考えるのですが

一般的に医者の間では側弯症と便秘を関係付ける研究がないので
側弯症になったからといって便秘はそれには関係ないと考えています。

もともと便秘自体が思春期の頃の女性に多く起こるものなので
側弯症に気づくころとたまたま一致しているためだと思います。

一般的に便秘は運動不足や、生理中の痛み止めなどの薬の服用、
ファーストフードの多い偏った食生活に、精神的なストレスなど
いろいろなことが関わっておこるものなので、
必ずしも側弯症が影響して便秘になったとは言えないわけです。

ただし側弯症で湾曲している脊椎には胃腸を含む下半身全体の筋肉を
コントロールする神経が通っています。
もし慢性的な便秘が側弯症の悪化とともに起こり、尿の出も悪くなり
また足にしびれが起こったり、足が動き難くなった場合には、
脊椎の湾曲と同時に神経や血管が圧迫されて腸の動きの停滞が
おこっている可能性もありますので、その場合には神経外科に行き
検査をしてみることをお勧め致します。

海外ではそうした排尿や排便に同時に影響を起こしている場合
骨盤底機能障害 (Pelvic floor dysfunction)を疑い骨盤のズレや
脊椎に異常がないか検査します。

また年齢が上の方の間では側弯症にはまったく関係なく、
たまたま同時期に腸内に腫瘍が発生して便秘が発生することもあります。
ですから年上の方で便秘がひどく長引く場合には消化器系専門の医者に行き
一度検査してもらうことをお勧めいたします。

言うまでもないことですが便秘に悩む方は最低でも下の三つのことをしてください。
1.水をたくさん飲むこと
2.繊維の多い食物をたくさん摂ること
3.運動をすること

1.水を飲むこと

水分の補給不足が便秘の一番の原因です。
特に繊維の多い食物と一緒に水分をたくさん取ることにより
便が硬くなるのを防ぎます。

どのくらい飲むべきか?
大人であれば一日コップ8杯は飲むようにすると良いようです。

いつ飲むのが通じに良いのか?
消化の盛んな食事の後はたくさんの水を必要とします。
また運動の後などは言うまでもありません。

朝は体の排泄機能が活発なときで、朝起きてすぐに
温かい水をたくさん飲むとお通じにとても良いようです。
温かい水は腸の動きを活性化し排泄を促します。

2.繊維の多い食物をたくさん摂ること

繊維の多い食物は便に水分を維持し柔らかい便の排泄を促します。
ですから新鮮な野菜や果物をたくさん摂ることをお勧めします。

野菜の他に大豆は繊維だけでなく腸内の善玉菌の繁殖も助け、
消化を活性化するので、納豆などはとてもお勧めです。

果物ではプルーンが腸の働きを高め、便秘には良いようです。
ただし同じ果物でもバナナは腸の動きを遅くし、
便秘を悪化させてしまうことがあるので控えた方がよさそうです。

3.運動をすること

運動といってもスポーツのような激しい運動をする必要はありません。
早朝に早歩きで散歩をすれば腸の動きを高め、便を速く流し、
大腸内での水分吸収の時間を縮めますので
便が固くなるのを防ぎ、気持ちのいい排便を促します。

ただし食後の一時間は血流が腸に集まり消化を活発に行う時間なので
運動はさけ、腸への血流を少なくしてしまわないようにしましょう。



他の注意事項としてカルシウムや鉄のサプリを飲んでいる方は
腸の動きがニブルのですこし量を控えてください。
また痛み止めの薬も通じを悪くするので控えましょう。

また炭酸飲料水はからだの水分不足を助長しますので避けましょう。

一般的に慢性の便秘に通じ薬はお勧めしません。
一時的にはよくなっても根本的な治療ではないので
止めればまた便秘を繰り返し、体にとって良くありません。

お腹の軽いマッサージは腸を刺激して排泄を促しますが
研究によるとお腹を温めることでも通じがよくなることが
証明されています。
参照http://www.nayoro.ac.jp/35organization/10library/40u_bulletin/files/2010-0527-0954.pdf

ですから慢性的に便秘の方は足腰が冷えないように注意し
さらにお腹に温かい温湿布かカイロを入れると
とても通じが良くなると思います。
是非試してみてください。

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