コブ角とは何か、コブ角の測定法とは?

さて側弯症と診断されたときよく聞く言葉の一つにコブ角というのがあります。
コブ角というのは側弯症の湾曲の進行度を説明するために使われる
一般的な湾曲の計測法でレントゲン撮影の結果をもとに
「コブ法」を用いて計測されます。
つまりコブ角とは側弯症で湾曲した脊柱の変形を度数で表したものです。


さてこのコブ角、どのようにして測定するのかご存知でしょうか?

コブ法の歴史
まずは知識としてコブ法の歴史から紹介します。
コブ法とは1948年にDr John. R. Cobb(ジョン・コブ博士)によって背骨の曲がりを
簡易的に計測する方法として考案されました。
他に有効な計測方法がなかったので側弯症の湾曲もコブ法で計測するようになり
その後1984年にLonstein and Carlson(ロンステインとカールソン博士)によって
側弯症の治療の方針をコブ角を基準にする研究が発表されるに従い
整形外科の間でコブ角の計測が一般化しました。

コブ角はどのようにして測られるのでしょうか?
コブ角は直立の姿勢で撮られた上半身のレントゲン撮影を使い計測されます。
普通であれば背骨を構成する一つ一つの椎骨は地面と垂直に真っ直ぐ並び
それぞれの椎骨は竹の節のように水平に積み重なって見えます。

コブ角測定法側弯症の背骨は右か左に向けて湾曲があるわけで、
その湾曲を起こしている変形のひどい椎骨が
傾いたかたちで湾曲の始まりと終わりの
両端にあるわけです。

レントゲン上では水平面が一番傾いたその椎骨が
湾曲の上下両端に見えるわけです。
それをコブ法では終椎(しゅうつい)といいます。
この二つの終椎の傾いた水平面から直線の延長線を描き、
その2本の延長線が交わってできた角度がコブ角です。

側弯症の診断を出すときにはこのコブ角と湾曲の位置、
そして その湾曲の向きも考慮にいれて
「第二胸椎から第12胸椎までの89度の右側弯変形」と診断します。

湾曲がS字状の側弯症は湾曲が二つあるわけで
それもコブ角を用いて診断結果に出します。

コブ角はこのようにレントゲン上で直接線を描き角度をだすので
測った医師によって2~3度ぐらいの誤差がでるのが普通です。

しかも湾曲をレントゲン写真の2次元上で計測するので
背骨のねじれなどの立体的構造や
背骨の柔軟性などは十分に計測することができません。
そのため医師はコブ角だけでなく背骨のねじれや柔軟性なども
別に計測し今後の治療の目安にします。

コブ角はこのように計測の度に多少の誤差がでるので
経過観察で6ヶ月後に2~3度増えたり減ったりしていても
実は同じ角度である可能性もあります。

あくまでもコブ角は治療の一つの指標であり
それがすべてではありませんのであまり気にしずぎないことも
側弯症と上手に付き合っていく上では大切なことです。

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